――なぜ多くの企業で「対策したつもり」が通用しなくなっているのか
クラウド活用やDXの推進により、企業のIT環境は便利になる一方で、セキュリティの管理範囲は急速に拡大しています。その最前線で対応に追われているのが情報システム部(情シス)です。
しかし実際の現場では、十分な人員や予算を確保できず、「やるべきことは分かっているが手が回らない」という状態に陥っているケースも少なくありません。
本記事では、情シスが特に困っているセキュリティ課題をTOP5形式で整理し、現実的な対策の方向性を解説します。
第1位:人手不足と属人化した運用
多くの企業で情シスは少人数体制、場合によっては「一人情シス」として業務を回しています。
- 問い合わせ対応
- アカウント管理
- システム障害対応
- ベンダー調整
これらの日常業務だけで手一杯となり、セキュリティ対策は後回しになりがちです。さらに、運用が特定の担当者に依存してしまい、引き継ぎや体制変更が難しくなるリスクも抱えています。
対応の方向性
- 管理対象をできる限り集約し、一元管理できる仕組みにする
- 手作業を減らし、自動化できる部分はツールに任せる
- 個人依存ではなく、仕組みで回る設計に切り替える
第2位:増え続けるシャドーIT
業務効率を重視する現場では、情シスの管理外でツールやサービスが使われることが日常化しています。
- 個人クラウドへのファイル保存
- 無許可のチャットツール
- 私物端末からの業務アクセス
これらはすべて情報漏えいリスクにつながりますが、単純に禁止しても業務が回らなくなり、結果として形骸化したルールだけが残るケースも多いのが現実です。
対応の方向性
- 利用実態を可視化し、リスクの高い行為を把握する
- 「使わせない」よりも「安全に使わせる」仕組みに転換
- 社外からのアクセス経路を制御できる環境を整備
第3位:リモートアクセス管理の限界
リモートワークや外出先業務が当たり前となった現在、社内ネットワークの内外という境界は急速に意味を失っています。
従来のVPN中心の対策では、
- 接続トラブルが多い
- 利用者の利便性が低下する
- クラウド利用と相性が悪い
といった問題が顕在化しています。
対応の方向性
- ネットワークではなくIDを軸にしたアクセス制御へ移行
- 場所を問わず同一レベルの認証を求める設計に変更
- クラウドサービス前提のセキュリティ構成を検討
第4位:管理しきれない端末の増加
PC、スマートフォン、タブレットなど、業務で利用される端末は年々増え続けています。
その結果、
- 更新されていない端末の放置
- 紛失・盗難時の情報漏えい
- 退職者端末のデータ残存
といったリスクが積み重なっていきます。
対応の方向性
- 端末ポリシーを統一し、遠隔管理できる体制を構築
- 業務データを端末に残さない運用設計
- 端末依存の働き方から脱却する仕組み作り
第5位:インシデント対応体制が整っていない
攻撃を100%防ぐことは現実的ではありません。しかし多くの企業では、
- 初動対応フローが決まっていない
- 社外への連絡体制が不明確
- 被害範囲の特定に時間がかかる
といった状態のまま、事故が起きるまで具体的な準備がされていないケースも多く見られます。
対応の方向性
- 事故発生時の対応手順を事前に明文化
- ログや操作履歴を取得できる環境を整備
- 外部専門業者との連携体制を確保
なぜ情シスだけでは限界が来ているのか
これらの課題を俯瞰すると、根本的な問題は明確です。
- 管理対象は増え続ける
- 業務は高度化する
- しかし人員は増えない
つまり、従来の「人が管理する前提」のセキュリティ運用では、すでに限界を迎えているのです。
今後は、情シスの作業負担を増やさずにセキュリティを維持できる仕組み作りが不可欠になります。
セキュリティと同時に問われる「運用負荷」という現実問題
情シスの課題は、セキュリティリスクだけではありません。
実際の現場では、
- 入退社のたびにアカウント追加・削除
- 部署異動による設定変更
- 端末変更時の再設定対応
といった細かな運用作業が日常的に発生しています。
セキュリティを強化すればするほど、管理工数も増えてしまうというジレンマに、多くの情シスが悩まされています。
つまり本当に求められているのは、
「安全であること」だけでなく、運用が回ることでもあるのです。
通信インフラも“属人運用”からの脱却が必要
電話システムは今でも、
- オンプレPBXのまま放置されている
- 管理できる担当者が限られている
- 設定変更のたびに業者へ連絡が必要
といったケースが少なくありません。
これはセキュリティリスクだけでなく、業務継続・災害対策(BCP)の観点でも大きな弱点となります。
通信インフラも他のITシステムと同様に、
「誰でも・どこでも・止まらず使える」設計へと移行していく必要があります。
クラウドPBXで実現する“止まらない・増えない”運用
クラウドPBXを導入することで、
- オフィス外でも代表番号で発着信可能
- 拠点・在宅・外出先を問わず同一環境で通話
- 設備障害や災害時も業務継続が可能
といったBCP対策に加え、
物理設備の保守や障害対応から情シスを解放できる点も大きなメリットです。
しかし、クラウド化してもアカウント管理の負担が残ってしまえば、情シスの工数は減りません。
V-SQUAREが実現する“情シス工数を増やさないクラウドPBX運用”
V-SQUAREの大きな特長の一つが、
IDの追加・修正・削除といった運用作業がマネージドサービス内で無償対応される点です。
つまり、
- 新入社員の内線追加
- 退職者アカウントの削除
- 部署異動時の設定変更
といった日常的に発生する作業を、情シスが都度対応する必要がありません。
これは単なる利便性の話ではなく、
- 人手不足の情シスでも安定運用が可能
- 属人化を防ぎ、運用リスクを低減
- セキュリティ設定の抜け漏れ防止
といった運用面のセキュリティ強化にも直結するポイントです。
セキュリティ × BCP × 運用負荷削減を同時に実現する選択
情シスが直面する課題は、
- セキュリティを強化したい
- でも人手は増やせない
- しかも業務は止められない
という、非常に難しいバランスの上に成り立っています。
V-SQUAREは、
- クラウドPBXによる通信基盤の可用性向上
- 災害・障害時にも止まらない連絡体制
- さらにID管理まで含めたマネージド運用
によって、情シスの作業を増やさずに、業務継続性とセキュリティを底上げする環境を提供します。
まとめ:情シスを“作業部隊”から解放するITインフラへ
これからの情シスに求められる役割は、
日々の設定作業に追われることではなく、IT戦略や業務改善に注力できる体制を作ることです。
そのためには、
- 管理工数が増えない設計
- 外部リソースを活用したマネージド運用
- 非常時にも止まらない通信インフラ
といった視点でIT基盤を見直していく必要があります。
V-SQUAREは、クラウドPBXという切り口から、
情シスの負担軽減と企業の業務継続性強化を同時に支えるサービスとして、次世代のIT運用モデルを提供します。



