― 災害・障害時に「電話が止まらない」会社は何が違うのか ―
地震や台風、豪雨などの自然災害に加え、通信障害やシステムトラブル。
企業活動における「止まってはいけないもの」の一つが、今も昔も電話です。
特に中小企業では、
「ITシステムのBCPは考えているが、電話までは手が回っていない」
というケースが少なくありません。
しかし実際には、電話こそが最も業務影響の大きいインフラであり、
クラウドPBXはBCP対策の観点からも注目されています。
なぜ“電話のBCP”は軽視されやすいのか
多くの中小企業で電話のBCPが後回しにされる理由は明確です。
- これまで大きな障害を経験していない
- 電話は「インフラだから止まらない」という思い込み
- PBXは専門的で、見直すハードルが高い
オンプレミス型PBXは、
「オフィスにあること」が前提のシステムです。
つまり、
- オフィスが使えない
- 回線が断たれる
- 機器が故障する
このいずれかが起きた時点で、電話業務は一気に機能不全に陥ります。
オンプレPBXのBCP上の構造的リスク
オンプレPBXがBCPに弱い理由は、運用や設定の問題ではなく構造そのものにあります。
- PBX本体が物理拠点に固定されている
- 電話番号と場所が強く紐づいている
- 冗長化や遠隔切替にコストと時間がかかる
結果として、
「会社は再開したが、電話だけ復旧が遅れる」
という事態が起こりやすくなります。
クラウドPBXがBCPに強い理由
クラウドPBXは、電話機能をクラウド上に集約します。
これにより、BCPの考え方が大きく変わります。
① 場所に依存しない
オフィスが使えなくても、
インターネット環境があれば別拠点・自宅・モバイルから発着信が可能。
② 即時切替ができる
着信先を
- スマートフォン
- 別拠点
- 代替チーム
へ柔軟に切り替えられるため、業務停止時間を最小化できます。
③ 災害時の「連絡不能」を防げる
代表番号への着信を失わずに済むことは、
顧客・取引先との信頼維持に直結します。
BCP視点で見落とされがちなポイント
ただし、「クラウドPBX=BCP万全」とは限りません。
以下の点を見落とすと、期待した効果は得られません。
- 端末依存の設計になっていないか
- 私物スマホに業務情報が残らないか
- 障害時の運用ルールが整理されているか
- 管理者が遠隔で制御できるか
BCP対策は仕組みと運用のセットで考える必要があります。
中小企業に必要なのは「現実的なBCP」
大企業のような二重三重の冗長構成は、中小企業には現実的ではありません。
重要なのは、
- 最低限、電話が止まらない
- すぐに代替手段へ切り替えられる
- 管理負荷が増えない
という実務的なBCP設計です。
クラウドPBXは、その現実解として非常に相性の良い選択肢と言えます。
まとめ:電話をBCPの盲点にしないために
BCPというと、
サーバー、データ、ネットワークが先に語られがちです。
しかし、顧客との接点である電話が止まる影響は想像以上に大きいものです。
特に中小企業においては、
- 電話の止まりにくさ
- 切替のしやすさ
- 運用の簡便さ
を同時に満たす設計が求められます。
端末に情報を残さず、
場所に依存しない通話環境を実現するクラウドPBXとして、
V-SQUARE のような設計思想は、
BCP対策という観点でも一つの選択肢となるでしょう。
電話を「当たり前のインフラ」から
「事業継続を支える基盤」へ。
今こそ見直すタイミングかもしれません。

